農業,林業の労働市場
農業,林業で働く人が、どの都道府県に多いか(総務省「国勢調査」)と、全国の就業者数の推移を、政府統計から集めました。産業は、働いている会社などの事業の種類による分け方で、仕事の内容(職業)とは別です。
- 就業者数(2020年、全国):1,830,697人(就業者の3.3%。2015年から−11.5%、2010年から−17.0%)
- 就業者が多い都道府県:北海道・長野県・熊本県
- 全国と比べて働く人の割合が高い都道府県:青森県・宮崎県・高知県
出典総務省統計局「国勢調査」2020年 令和2年国勢調査 就業状態等基本集計 男女,産業(大分類),職業(大分類)別就業者数(15歳以上)-全国,都道府県,市区町村 / 総務省統計局「国勢調査」2015年 平成27年国勢調査 就業状態等基本集計 産業(大分類),職業(大分類),男女別15歳以上就業者数(総数及び雇用者) 全国,都道府県,市区町村 / 総務省統計局「国勢調査」2010年 平成22年国勢調査 産業等基本集計 産業(大分類),従業上の地位(8区分),男女別15歳以上就業者数 全国,都道府県,支庁,市区町村・旧市町村,全域・人口集中地区
計算就業者数は15歳以上の就業者(住んでいる場所で数えたもの)。割合は分類不能の産業を除いた就業者に対するもの。増減 = 2020年 ÷ 比べる年 − 1。全国と比べて働く人の割合が高い都道府県は、全国との比(特化係数)の大きい順(全国との比が1を超え、その都道府県での就業者数が1,000人以上の都道府県に限る)。いずれもrokudakaが計算。
農業,林業で働く人の割合が高い都道府県
2020年の国勢調査では、農業,林業で働く人は全国で1,830,697人で、就業者の3.3%でした。 人数が多いのは北海道(128,971人)・長野県(86,221人)・熊本県(67,973人)です。就業者に占める割合が全国と比べて高いのは青森県(10.2%、全国との比 3.12)・宮崎県(9.5%、全国との比 2.91)・高知県(9.5%、全国との比 2.90)です。
色:農業,林業の全国との比
- 1.5以上
- 1.2〜1.5
- 0.8〜1.2
- 0.8未満
全国との比 = その都道府県で就業者に占める割合 ÷ 全国の割合(rokudakaが計算)。1より大きいほど、全国と比べてその産業で働く人の割合が高い。色の段階はrokudakaの目安です。四角の位置はおおよそで、実際の形・大きさではありません。
出典総務省統計局「国勢調査」2020年 令和2年国勢調査 就業状態等基本集計 男女,産業(大分類),職業(大分類)別就業者数(15歳以上)-全国,都道府県,市区町村
計算全国との比(特化係数)= その都道府県での産業の割合 ÷ 全国の割合。割合は分類不能の産業を除いた就業者に対するもの。就業者数1,000人未満は比べない(いずれもrokudakaの計算・目安)。
都道府県別の就業者
全国の農業,林業の就業者は、2010年の2,204,530人、2015年の2,067,952人から、2020年は1,830,697人になりました。働いている場所で数えると、住んでいる場所で数えるより人数が多くなるのは東京都(1.05倍)・三重県(1.01倍)・京都府(1.01倍)です(ほかの都道府県から働きに来る人が多い)。
47都道府県の表を見る(就業者の多い順)
| 都道府県 | 就業者数 | 割合 | 全国との比 | 2015年から | 2010年から | 働いている場所で 数えた人数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 北海道 | 128,971人 | 5.7% | 1.73 | −7.0% | −12.4% | 129,050人 |
| 長野県 | 86,221人 | 8.5% | 2.60 | −10.8% | −16.4% | 86,333人 |
| 熊本県 | 67,973人 | 8.5% | 2.59 | −9.8% | −14.5% | 68,052人 |
| 茨城県 | 67,817人 | 5.1% | 1.57 | −12.4% | −16.5% | 67,800人 |
| 千葉県 | 66,235人 | 2.4% | 0.73 | −12.8% | −15.2% | 66,051人 |
| 愛知県 | 65,925人 | 1.9% | 0.57 | −8.3% | −13.4% | 65,877人 |
| 青森県 | 60,306人 | 10.2% | 3.12 | −10.7% | −16.9% | 60,297人 |
| 静岡県 | 59,413人 | 3.3% | 1.01 | −10.9% | −18.4% | 59,494人 |
| 鹿児島県 | 56,882人 | 7.8% | 2.39 | −12.6% | −21.1% | 57,065人 |
| 新潟県 | 54,214人 | 5.1% | 1.56 | −15.4% | −21.3% | 54,220人 |
| 岩手県 | 53,420人 | 9.0% | 2.74 | −15.0% | −22.6% | 53,445人 |
| 福島県 | 52,548人 | 6.2% | 1.90 | −10.7% | −24.5% | 52,511人 |
| 福岡県 | 51,395人 | 2.4% | 0.72 | −12.4% | −16.0% | 51,303人 |
| 埼玉県 | 50,284人 | 1.5% | 0.47 | −9.2% | −13.6% | 49,877人 |
| 栃木県 | 48,082人 | 5.3% | 1.63 | −9.3% | −12.0% | 48,184人 |
| 宮崎県 | 46,601人 | 9.5% | 2.91 | −12.0% | −17.9% | 46,400人 |
| 山形県 | 46,156人 | 8.7% | 2.66 | −9.7% | −16.0% | 46,146人 |
| 群馬県 | 42,386人 | 4.6% | 1.40 | −11.4% | −18.0% | 42,318人 |
| 秋田県 | 39,557人 | 8.7% | 2.65 | −13.5% | −19.4% | 39,548人 |
| 兵庫県 | 39,386人 | 1.7% | 0.52 | −9.5% | −10.4% | 39,235人 |
| 宮城県 | 38,383人 | 3.6% | 1.11 | −6.3% | −14.1% | 38,336人 |
| 愛媛県 | 35,859人 | 6.1% | 1.87 | −13.1% | −21.1% | 35,870人 |
| 岡山県 | 34,630人 | 4.1% | 1.26 | −13.5% | −17.1% | 34,803人 |
| 和歌山県 | 32,917人 | 7.9% | 2.43 | −10.8% | −16.3% | 32,837人 |
| 広島県 | 32,180人 | 2.5% | 0.77 | −15.0% | −20.8% | 31,974人 |
| 長崎県 | 31,358人 | 5.2% | 1.59 | −14.4% | −19.5% | 31,354人 |
| 神奈川県 | 30,684人 | 0.8% | 0.23 | −6.9% | −8.3% | 30,181人 |
| 大分県 | 29,138人 | 5.7% | 1.74 | −12.1% | −18.2% | 29,173人 |
| 高知県 | 28,395人 | 9.5% | 2.90 | −14.7% | −22.3% | 28,406人 |
| 岐阜県 | 27,251人 | 2.9% | 0.87 | −12.4% | −13.1% | 27,162人 |
| 佐賀県 | 26,593人 | 6.8% | 2.08 | −14.7% | −21.7% | 26,602人 |
| 山梨県 | 26,292人 | 6.7% | 2.05 | −10.2% | −11.8% | 26,229人 |
| 徳島県 | 22,551人 | 7.1% | 2.16 | −12.5% | −15.6% | 22,511人 |
| 山口県 | 22,323人 | 3.7% | 1.12 | −17.8% | −28.1% | 22,371人 |
| 三重県 | 21,923人 | 2.7% | 0.82 | −13.6% | −16.6% | 22,127人 |
| 東京都 | 21,286人 | 0.4% | 0.11 | −3.4% | −2.0% | 22,320人 |
| 沖縄県 | 20,949人 | 3.8% | 1.15 | −12.6% | −19.4% | 20,956人 |
| 京都府 | 20,627人 | 2.0% | 0.60 | −13.1% | −18.5% | 20,804人 |
| 鳥取県 | 19,724人 | 7.5% | 2.30 | −16.3% | −23.0% | 19,741人 |
| 香川県 | 19,316人 | 4.5% | 1.37 | −12.0% | −19.8% | 19,370人 |
| 島根県 | 19,072人 | 5.9% | 1.80 | −19.8% | −25.4% | 19,087人 |
| 大阪府 | 17,103人 | 0.5% | 0.15 | −6.5% | −6.7% | 17,026人 |
| 滋賀県 | 15,576人 | 2.4% | 0.74 | −10.8% | −13.6% | 15,473人 |
| 富山県 | 14,618人 | 2.8% | 0.86 | −12.2% | −18.0% | 14,621人 |
| 奈良県 | 13,516人 | 2.4% | 0.74 | −12.3% | −13.1% | 13,470人 |
| 石川県 | 12,959人 | 2.4% | 0.72 | −13.6% | −17.9% | 12,952人 |
| 福井県 | 11,702人 | 3.0% | 0.92 | −15.1% | −19.1% | 11,735人 |
出典総務省統計局「国勢調査」2020年 令和2年国勢調査 就業状態等基本集計 男女,産業(大分類),職業(大分類)別就業者数(15歳以上)-全国,都道府県,市区町村 / 総務省統計局「国勢調査」2015年 平成27年国勢調査 就業状態等基本集計 産業(大分類),職業(大分類),男女別15歳以上就業者数(総数及び雇用者) 全国,都道府県,市区町村 / 総務省統計局「国勢調査」2010年 平成22年国勢調査 産業等基本集計 産業(大分類),従業上の地位(8区分),男女別15歳以上就業者数 全国,都道府県,支庁,市区町村・旧市町村,全域・人口集中地区 / 総務省統計局「国勢調査」2020年 令和2年国勢調査 従業地・通学地集計 男女,産業(大分類),職業(大分類)別就業者数(15歳以上)-全国,都道府県,市区町村(従業地)
計算就業者数・割合は住んでいる場所で数えたもの。割合 = その産業の就業者数 ÷ 分類不能の産業を除いた就業者数。全国との比 = 割合 ÷ 全国の割合。増減 = 2020年 ÷ 比べる年 − 1。働いている場所で数えた人数は、その都道府県で働いている人(ほかの都道府県に住む人を含む)。住んでいる場所で数えた人数との比べは、2020年の就業者数が1,000人以上の都道府県だけ(いずれもrokudakaが計算)。
農業,林業で働く人が多い職業
農業,林業で働く人を仕事の内容(職業)で分けると、農耕従事者(77.8%)・養畜従事者(7.5%)・植木職,造園師(4.3%)の順に多くなっています。
| 職業(国勢調査の区分) | 就業者数 | 農業,林業の 就業者に占める割合 | その職業のうち 農業,林業で働く割合 | このサイトの職業 |
|---|---|---|---|---|
| 農耕従事者 | 1,430,360人 | 77.8% | 98.5% | 稲作農業者、ハウス野菜栽培者、果樹栽培者 ほか2 |
| 養畜従事者 | 137,050人 | 7.5% | 88.7% | 酪農従事者、動物園飼育員、厩舎スタッフ ほか1 |
| 植木職,造園師 | 79,900人 | 4.3% | 65.1% | 造園工 |
| その他の運搬・清掃・包装等従事者 | 24,440人 | 1.3% | 2.1% | ピッキング作業員、工場労務作業員、バックヤード作業員(スーパー食品部門) |
| 伐木・造材・集材従事者 | 18,970人 | 1.0% | 92.6% | — |
| 育林従事者 | 16,690人 | 0.9% | 95.5% | 林業作業 |
| 総合事務員 | 16,210人 | 0.9% | 0.6% | 一般事務 |
| 会計事務従事者 | 10,780人 | 0.6% | 0.7% | 経理事務、銀行等窓口事務 |
| 包装従事者 | 10,590人 | 0.6% | 3.9% | 製品包装作業員 |
| その他の一般事務従事者 | 8,580人 | 0.5% | 0.2% | 医療事務、調剤薬局事務、秘書 ほか21 |
「その職業のうち農業,林業で働く割合」が高い職業は、ほとんどの人がこの産業で働いている職業です。このサイトの職業は、その区分に当てた職業です(区分のほうが広いこともあります)。
出典総務省統計局「国勢調査」2020年 抽出詳細集計「男女,産業(小分類),職業(小分類)別就業者数(15歳以上)」(全国)
計算抽出して集計した推計値(10人単位、住んでいる場所で数えたもの)。農業,林業の就業者に占める割合 = その職業の人数 ÷ この表の農業,林業の就業者数(分類不能の職業を除く。上の就業者数とは集計が違うため少し異なる)。その職業のうち農業,林業で働く割合 = その職業の人数 ÷ その職業の就業者数(分類不能の産業を除く)。いずれもrokudakaが計算。
転職して農業,林業で働く人
2025年に転職した人(過去1年間に仕事をやめ、今は働いている人)のうち、今の仕事が農業,林業の人は5万人でした(転職者330万人の1.5%)。2012年は6万人です。
前の仕事がどの産業だったかは、この表からはわかりません。人数はその産業で働く人の多さにも左右されるので、転職のしやすさや、移るとよい産業を表す数字ではありません。国勢調査(就業者数)とは別の調査なので、就業者数と割り算はしていません。
2012年からの推移を見る
| 年 | 転職して農業,林業で働く人 | 転職者全体 | 割合 |
|---|---|---|---|
| 2025年 | 5万人 | 330万人 | 1.5% |
| 2024年 | 5万人 | 331万人 | 1.5% |
| 2023年 | 5万人 | 328万人 | 1.5% |
| 2022年 | 6万人 | 303万人 | 2.0% |
| 2021年 | 5万人 | 288万人 | 1.7% |
| 2020年 | 6万人 | 319万人 | 1.9% |
| 2019年 | 6万人 | 351万人 | 1.7% |
| 2018年 | 5万人 | 329万人 | 1.5% |
| 2017年 | 5万人 | 311万人 | 1.6% |
| 2016年 | 5万人 | 306万人 | 1.6% |
| 2015年 | 5万人 | 298万人 | 1.7% |
| 2014年 | 6万人 | 290万人 | 2.1% |
| 2013年 | 6万人 | 286万人 | 2.1% |
| 2012年 | 6万人 | 285万人 | 2.1% |
出典総務省統計局「労働力調査(詳細集計)」 収入の増減,現職の産業,離職期間別前職のある就業者数(過去1年間に離職した者)(2007年~)-第12・13回改定産業分類による(2012〜2025年、年平均)
計算過去1年間に離職し、今は働いている人(転職者)の、今の仕事の産業。年平均、単位は万人(統計の公表値)。「1万人未満」は統計で表章単位に満たないとされた値。割合 = その産業の人数 ÷ 転職者の総数(rokudakaが計算。内訳の合計は総数と一致しません)。
この数字の見方
- 産業(働いている会社などの事業の種類)と職業(仕事の内容)は別の分け方です。たとえば製造業の会社で働く事務の人は、産業では製造業、職業では事務に入ります。職業ごとの年収や働く人が多い都道府県は、職業ページにあります。
- 就業者数(国勢調査)は自営業主や家族従業者も含み、年収の目安(賃金構造基本統計調査)は企業規模10人以上の事業所で雇われて働く人だけです。対象が違うので、人数を比べたり足したりできません。
- 賃金構造基本統計調査の都道府県別の産業の表には、農業,林業がありません。このページでは就業者数だけを示しています。
- 国勢調査は5年ごとの調査で、最新は2020年です。