転職して賃金は上がったか
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転職して入社した人の賃金が、前の仕事と比べて「増加」「変わらない」「減少」のどれだったかを、厚生労働省「雇用動向調査」(2025年)で見ます。対象は、前の仕事で雇われて働いていて、調査のときに入社先に在籍していた人です。区分は統計のままで、転職すれば賃金が上がるという意味ではありません。
2025年の賃金の変化
2025年に転職して入社した人のうち、前の仕事で雇われて働いていて、調査のときに在籍していた人は447.6万人でした。そのうち賃金が増加した人は40.8%、変わらない人は25.5%、減少した人は31.0%でした(不詳 2.6%)。
男女別では、男性は増加 40.4%・減少 31.7%、女性は増加 41.3%・減少 30.4%です。
出典厚生労働省「雇用動向調査」 第13-2表「性、年齢階級、就業形態・雇用形態・前従業上の地位、賃金変動区分別入職者数及び構成比」(2025年、年計) / 厚生労働省「平成20年雇用動向調査結果の概況」主な用語の定義
計算構成比は統計の公表値(%)。「増加」は1割以上増加と1割未満増加、「減少」は1割未満減少と1割以上減少の合計(統計の区分)。転職入職者は、入職前1年間に就業経験のある入職者(厚生労働省の用語の定義)。
年齢階級別
増加の割合がいちばん高いのは19歳以下の63.6%、減少の割合がいちばん高いのは60~64歳の54.3%でした。
| 年齢階級 | 転職入職者 | 増加 | 変わらない | 減少 | 不詳 | 割合の図 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 19歳以下 | 13.0万人 | 63.6% | 18.2% | 15.4% | 2.8% | |
| 20~24歳 | 55.2万人 | 55.2% | 19.9% | 17.5% | 7.4% | |
| 25~29歳 | 64.9万人 | 49.8% | 25.0% | 23.9% | 1.3% | |
| 30~34歳 | 50.4万人 | 48.6% | 20.8% | 29.0% | 1.7% | |
| 35~39歳 | 36.2万人 | 43.5% | 28.1% | 23.9% | 4.5% | |
| 40~44歳 | 42.5万人 | 44.9% | 24.6% | 27.4% | 3.1% | |
| 45~49歳 | 41.8万人 | 41.1% | 28.0% | 30.1% | 0.8% | |
| 50~54歳 | 38.3万人 | 29.4% | 26.7% | 42.0% | 1.9% | |
| 55~59歳 | 33.2万人 | 25.5% | 33.0% | 38.9% | 2.5% | |
| 60~64歳 | 40.1万人 | 21.1% | 24.2% | 54.3% | 0.5% | |
| 65歳以上 | 32.1万人 | 22.2% | 33.4% | 42.3% | 2.1% |
年齢階級ごとに働く人や働き方が違うので、同じ人が年をとったときの変化ではありません。
出典厚生労働省「雇用動向調査」 第13-2表「性、年齢階級、就業形態・雇用形態・前従業上の地位、賃金変動区分別入職者数及び構成比」(2025年、年計)
計算構成比は統計の公表値(%)。図の濃い色から増加・変わらない・減少(不詳は除く)。
入職経路別
どの経路で入社した人の賃金がどう変わったかです。経路ごとに、使う人の年齢・職業・前の賃金などが違うので、その経路を使ったから賃金が上がった・下がったという意味ではありません。
| 入職経路 | 転職入職者 | 増加 | 変わらない | 減少 |
|---|---|---|---|---|
| 広告 | 134.6万人 | 44.4% | 24.0% | 28.6% |
| 縁故 | 110.1万人 | 38.3% | 28.0% | 32.7% |
| ハローワーク(職業安定所・ハローワークインターネットサービス) | 73.4万人 | 36.2% | 22.8% | 39.0% |
| 民営職業紹介所 | 43.6万人 | 52.0% | 18.7% | 24.9% |
| その他 | 61.8万人 | 40.2% | 24.0% | 30.9% |
| 出向・出向先からの復帰 | 19.1万人 | 15.6% | 55.2% | 27.9% |
| 学校 | 4.9万人 | 77.3% | 13.7% | 8.6% |
転職した人はどうやって仕事を見つけたか(入職経路の推移・都道府県別)→
出典厚生労働省「雇用動向調査」 第14表「産業(大分類)、企業規模、性、入職経路、離職期間、賃金変動区分別入職者数」(2025年、年計)
計算割合 = 増加(3割以上・1割以上3割未満・1割未満の増加の合計)・変わらない・減少(同)の人数 ÷ その経路の転職入職者(rokudakaが計算)。この表には不詳の列がないため、3つの合計は100%になりません。ハローワーク・出向は2つの区分を足した。
入社した産業別
入社した会社などの産業ごとです。産業名を押すと、その産業の労働市場のページへ移ります。増加の割合の高い順です。
| 産業 | 転職入職者 | 増加 | 変わらない | 減少 |
|---|---|---|---|---|
| 情報通信業 | 16.3万人 | 52.8% | 22.1% | 24.8% |
| 鉱業,採石業,砂利採取業 | 0.1万人 | 50.0% | 30.0% | 30.0% |
| 建設業 | 17.0万人 | 49.9% | 27.7% | 19.8% |
| 運輸業,郵便業 | 17.5万人 | 49.6% | 20.6% | 28.4% |
| 金融業,保険業 | 6.0万人 | 47.0% | 18.2% | 34.4% |
| サービス業(他に分類されないもの) | 75.7万人 | 41.7% | 25.8% | 31.6% |
| 宿泊業,飲食サービス業 | 54.6万人 | 41.4% | 26.8% | 31.2% |
| 製造業 | 45.1万人 | 41.4% | 26.0% | 30.9% |
| 卸売業,小売業 | 64.6万人 | 41.1% | 21.6% | 29.3% |
| 学術研究,専門・技術サービス業 | 14.0万人 | 39.7% | 28.4% | 30.7% |
| 生活関連サービス業,娯楽業 | 17.7万人 | 38.3% | 26.4% | 30.3% |
| 医療,福祉 | 77.2万人 | 36.7% | 27.0% | 34.3% |
| 複合サービス事業 | 1.3万人 | 34.8% | 21.2% | 41.7% |
| 教育,学習支援業 | 29.8万人 | 34.4% | 26.7% | 35.3% |
| 不動産業,物品賃貸業 | 9.3万人 | 34.0% | 30.1% | 32.3% |
| 電気・ガス・熱供給・水道業 | 1.6万人 | 20.8% | 44.6% | 34.0% |
雇用動向調査の産業は鉱業から「サービス業(他に分類されないもの)」までで、農業・林業・漁業・公務はありません。転職入職者が少ない産業は、割合が大きく動きやすいので目安として見てください。
出典厚生労働省「雇用動向調査」 第14表「産業(大分類)、企業規模、性、入職経路、離職期間、賃金変動区分別入職者数」(2025年、年計)
計算割合 = 増加・変わらない・減少の人数 ÷ その産業の転職入職者(rokudakaが計算。不詳の列がないため合計は100%になりません)。
この数字の見方
- 対象は、前の仕事で雇われて働いていて、調査のときに入社先に在籍していた転職入職者です。前の仕事が自営業だった人などは含みません。
- 「増加」「変わらない」「減少」は統計の区分です。どれくらいの期間の賃金を比べたかなど、区分のくわしい定義は調査の用語の定義によります。
- 賃金が変わった理由(仕事の内容・働く時間・役職など)は、この統計からは分かりません。