産業廃棄物収集運搬作業員

別名:がれき収集作業員、工場汚泥回収作業員、工場廃液回収作業員、廃プラスチック回収作業員、医療廃棄物回収作業員、医療廃棄物収集作業員

建設現場、病院、工場などから出る産業廃棄物を集め、収集車で処分場まで運ぶ。

タグの基準(job tag の就業者調査から、全職業の上位・下位20%などでrokudakaが判定)

サマリー

年収の目安
399万円
2025年・平均より広い職種の数値
有効求人倍率
1.27倍
2025年平均より広い職種の数値
就業者数
119,970人
2020年より広い職種の数値

出典厚生労働省「賃金構造基本統計調査」2025年 一般労働者 職種 第1表「職種(小分類)、性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」 / 厚生労働省「職業安定業務統計(一般職業紹介状況)」長期時系列表 第21表「有効求人倍率(パート含む常用)」(2023〜2025年) / 総務省統計局「国勢調査」2010〜2020年 2020年 抽出詳細集計「男女,従業上の地位,職業(小分類)別就業者数(15歳以上)」(それ以前は同じ区分で集計された時系列データ)

計算年収の目安 = きまって支給する現金給与額(月額) × 12 + 年間賞与その他特別給与額。いずれも統計の平均値からrokudakaが計算。

数字で見る産業廃棄物収集運搬作業員

出典厚生労働省「賃金構造基本統計調査」2025年 一般労働者 職種 第1表「職種(小分類)、性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」 / 厚生労働省「職業安定業務統計(一般職業紹介状況)」長期時系列表 第21表「有効求人倍率(パート含む常用)」(2023〜2025年) / 総務省統計局「国勢調査」2010〜2020年 2020年 抽出詳細集計「男女,従業上の地位,職業(小分類)別就業者数(15歳以上)」(それ以前は同じ区分で集計された時系列データ) / 総務省統計局「国勢調査」2020年 抽出詳細集計「男女,従業上の地位,職業(小分類)別就業者数(15歳以上)」 / 総務省統計局「国勢調査」2020年 抽出詳細集計「男女,年齢(5歳階級),職業(小分類)別就業者数(15歳以上就業者)」 / 厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「職業情報データベース 簡易版数値系ダウンロードデータ ver.7.00」スキル(2021年度、その職業に就いている人へのWebアンケート)

計算全職種の平均は、統計に全職種の合計がないため、「不詳」を除く144職種の年収の目安(月額×12+年間賞与、2025年)を労働者数で重み付けしてrokudakaが計算(男女別も同じ方法)。差が3%未満は「ほぼ同じ」。年齢別は推計労働者数1,000人以上の年齢階級だけで比べた。職業全体の有効求人倍率は統計の「職業計」(2025年平均)。差が0.1未満は「同じくらい」。働く人全体は国勢調査の「総数」(2020年)。増減率・女性の割合の差が5ポイント未満は「同じくらい」。年齢構成は、60歳以上・30歳未満の割合が全体より10ポイント以上多いときに記載。スキルは、全職業の平均との差が大きい順。近い職業は下の「スキルが近い職業」と同じ計算で、年収の目安がこの職業より高く、賃金の統計の区分が違うもの。

どんな仕事か

産業活動から生じる廃棄物は様々であるが、建設現場、病院、工場などから出る産業廃棄物を集め、処分場まで運ぶのが産業廃棄物収集運搬作業員である。収集作業と収集車の運転をどちらも行う場合が多い。

産業廃棄物は排出する企業が収集・運搬、中間処分、最終処分までの処理を産業廃棄物処理業者に委託し、それらを産業廃棄物管理票(マニフェスト)という書類で管理する必要がある。なお、産業廃棄物以外の廃棄物は一般廃棄物と呼ばれる。

収集運搬作業員は、産業廃棄物の種類や形状に合わせた車両を運転して、廃棄物の収集現場に出向き、廃棄物の収集や容器(コンテナ)の交換作業等を行う。固形状の廃棄物は、木、紙、金属など素材別に仕分けしながら、手作業や重機で車両に積み込む。油や酸、アルカリなどの液状や泥状の廃棄物は、吸引装置の付いた専用の車両で収集する。毒劇物や引火性のあるものが含まれていることもあるので、取り扱いには十分注意が必要である。

産業廃棄物は、主に建設系、医療系、工場系に区別することができる。建設系は、木くずや金属くず、がれき類などが中心で、主にトラックを使用する。医療系は、注射針などの医療器具やガーゼ類などがあり、バンや保冷車が使われる。工場系は、金属くずやプラスチックくず、汚泥や酸、アルカリなどがあるため、トラックの他、ふた付きダンプや吸引装置付き車両も使う。

よく使う道具・機材・情報技術

2019年度時点の情報job tagの解説はこの年度から更新されていません。現在とは異なる場合があります。

トラック、バン、保冷車、移動式クレーン、フォークリフト、パワーショベル、吸引装置、コンテナ、作業中の保護具(ヘルメット、ゴーグル、グローブ、安全靴等)

主なタスク

job tagの就業者調査で重要度が高いとされたもの。実施率は、そのタスクを行っていると答えた人の割合です。

タスク実施率
作業や運転の安全確認をする。94%
危険物や有害物については、表示や容器、固定法など、所定の取り扱い手順や規定に従って積み込む。74%
運搬車両を点検管理する。85%
収集車のクレーンやリフトを使い、廃棄物を収集する。65%
液状や泥状の廃棄物は、吸引装置の付いた専用の車両で収集する。56%
トラック、ダンプ、バン、保冷車、吸引装置付車両(バキュームカー)など様々な収集車を運転する。80%
固形状の廃棄物は、素材別に仕分けしながら、手作業や重機で車両に積み込む。83%
機械や備品の清掃や点検を行う。83%

労働条件の特徴

産業廃棄物処理業者は、廃棄物の発生場所から処分施設まで運ぶ収集運搬業者と焼却・破砕・埋立などを行う処分業者(中間処理業・最終処理業)とに分かれるが、収集運搬作業員は、主に収集運搬業者に雇用されている。産業廃棄物処理業者は全国に約9900事業所あり、従業者数は12万人を超える。比較的規模の小さな会社が多い(2021年時点*1)建設業者や運送業者等が産業廃棄物収集運搬業の許可(産業廃棄物収集運搬業許可、特別管理産業廃棄物収集運搬業許可、特別管理産業廃棄物処分業許可)(*2)を取得して事業を行う場合もある。就業者の多くは男性である。

賃金、労働時間等労働条件は勤務先により異なり、社内規定による。年末や年度末など、取引先の企業の状況によって仕事が集中する時期もある。

運搬・収集の仕事は、有害物質を含んだ産業廃棄物の運搬や、非常に重いものや大きいものを運搬する必要もあるため、有害物質の知識がある程度必要であり、待遇面ではこれらの点が配慮されていることが多い。

なお、産業廃棄物処理業は社会経済システムに不可欠なインフラであり、産業廃棄物のリサイクルを行う環境ビジネスは注目されている。

*1 総務省 2021経済センサスから

産業(小分類),経営組織(5区分)別全事業所数

*2 東京都環境局 ホームページから

働く環境の特徴

job tag の就業者調査で、この職業の人が答えた「仕事の性質」です。全職業の平均と比べて、特に高い項目と低い項目を並べています。

全職業の平均より高い

全職業の平均より低い:空調のきいた屋内作業、電子メール、ビジネスレターやメモの作成

勤務のスケジュール:規則的 55%、不規則 39%、季節的 6%

出典厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「職業情報データベース 簡易版数値系ダウンロードデータ ver.7.00」仕事の性質(2023年度、その職業に就いている人へのWebアンケート)

計算「仕事の性質」は回答の平均(値はおおむね1〜5の範囲)で、棒の縦線はjob tagの全職業(518職業)の平均。平均との差が0.3以上の項目を、差の大きい順に高いもの最大6つ・低いもの最大3つ。勤務のスケジュールは回答者の割合。

一般的な就業形態

この職業の一般的な就業形態として、job tag の就業者調査で選ばれた割合です。複数回答のため、合計は100%を超えます。回答した人の数が少ない職業もあるため、目安として見てください。

禄高(給与)

より広い職種の数値統計に「産業廃棄物収集運搬作業員」だけの区分がないため、「清掃員(ビル・建物を除く),廃棄物処理従事者」全体の数値を表示しています。

この年収は、会社などに雇われて働く人の給与です。事業主(開業している人など)の収入は含まず、会社の役員も原則として含みません。

精度の目安標準誤差率 1.12%(統計の全職種の中央値は2.04%)

標準誤差率は、調査の対象に選ばれた事業所によって平均がどのくらいぶれるかの目安です。小さいほど数字が安定しています。

出典厚生労働省「賃金構造基本統計調査」2025年 標準誤差率 誤差率表4「職種(小分類)別所定内給与額及び所定内給与額の標準誤差率(役職者を含む)」

計算誤差率は所定内給与額(残業代・賞与を除く月額、男女計)に対する統計の公表値。中央値は全職種の誤差率からrokudakaが計算。

年収の目安は399万円です (月々の給与28.7万円 × 12か月 + 賞与など55万円)。統計の全144職種の中で120番目に高い水準です。

平均年齢は49.3歳、平均勤続年数は10.9年です。年齢別では45~49歳が最も高く、450万円です。

年収の推移

2023年2024年2025年
386万円400万円399万円

年齢別の年収

白抜きの点と破線は、推計労働者数が1,000人未満の区分です。 人数が少なく平均がぶれやすいため、参考値として見てください。 薄い棒(右の目盛り)は、賃金の統計の推計労働者数です。企業規模10人以上の会社などに雇われて働く人の数で、自営業の人や小さな会社で働く人を含まないため、下の「年齢別の就業者数」(国勢調査)とは対象が違います。

男女別

男416万円
女301万円

女性の年収は男性の72%です。年齢構成や勤続年数の違いも含んだ差です。

企業規模別

1,000人以上413万円
100〜999人372万円
10〜99人413万円

企業規模による差は最大41万円です。

需要と将来性

より広い職種の数値求人倍率は「清掃従事者」全体の数値です。

2025年の有効求人倍率は1.27倍です。仕事を探している人1人に対して、1.3件の求人がある状態で、人手が足りない側に傾いています。2023年からの推移を見ると、下がっています。

有効求人倍率の推移

ハローワークを通じた求人・求職の数から計算した値で、民間の求人サイトの求人は含みません(パートタイムを含む常用)。

就業者数の推移

より広い職種の数値就業者数は「廃棄物処理従事者」全体の数値です。

2020年の就業者数は119,970人です(うち女性5%)。2010年と比べると+9%増えています。

国勢調査は5年ごとの調査です。会社員だけでなく、自営業や家族で営む仕事の人も含みます。 そのため、給与の統計(企業規模10人以上の会社などで働く人)とは対象が違います。

年齢別の就業者数(2020年)

「廃棄物処理従事者」全体の数値です。5歳ごとの年齢層では、45~49歳がいちばん多くなっています(70歳以上はまとめているため除く)。30歳未満は8%で、働く人全体(15%)より少なくなっています。60歳以上は26%で、働く人全体(24%)と同じくらいです。

国勢調査の就業者数で、雇われて働く人のほか、自営業や家族で営む仕事の人も含みます。70歳以上はまとめています。

出典総務省統計局「国勢調査」2020年 抽出詳細集計「男女,年齢(5歳階級),職業(小分類)別就業者数(15歳以上就業者)」 / 総務省統計局「国勢調査」2010〜2020年 2020年 抽出詳細集計「男女,従業上の地位,職業(小分類)別就業者数(15歳以上)」(それ以前は同じ区分で集計された時系列データ)

計算年齢(5歳階級)の就業者数を、賃金の統計の年齢階級に合わせて「〜19歳」から「70歳〜」にまとめた。割合は5歳階級の合計に対する割合でrokudakaが計算。働く人全体は国勢調査の「総数」で、差が5ポイント未満は「同じくらい」。

働き方の内訳(2020年)

雇われて働く人(正社員・派遣・パートなど)92%109,830人
会社などの役員4%4,810人
事業主(人を雇っている)1%960人
事業主(一人で)(開業・フリーランスなど)2%2,700人
家族従業者・内職など1%未満450人
不詳1%1,210人

出典総務省統計局「国勢調査」2020年 抽出詳細集計「男女,従業上の地位,職業(小分類)別就業者数(15歳以上)」

計算割合は従業上の地位別の就業者数を総数で割ってrokudakaが計算。「家族従業者・内職など」は家族従業者と家庭内職者の合計。

必要なスキル・知識

全職業の平均と比べて特に求められるスキルは、保守点検、修理、故障等の原因特定です。 知識では輸送、建築・建設、地理学が特徴的です。

スキル(全職業の平均との差が大きい8項目)

知識(全職業の平均との差が大きい8項目)

水準はスキルが0〜7程度、知識が0〜5程度で、数字が大きいほどその仕事で高いレベルが求められることを表します。

なり方・学び方

入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、車両等を運転するため、普通自動車免許が必要とされることが多い。準中型、中型あるいは大型の運転免許や移動式クレーン、フォークリフトやパワーショベルなどの重機の免許を持っていると、入職の際に有利だが、入職後取得することも可能である。また、公害防止管理者など環境関連の資格、危険物取扱者など、扱う廃棄物の種類に関連した資格があると仕事の上で役立つ。廃棄物の処理施設を維持管理する職員を監督する「廃棄物処理施設技術管理者」として関係団体の講習を受講し「(各廃棄物処理施設)技術管理士」の認定を得ると、より専門的な仕事内容に取り組むことができる。

いろいろな職業を経験した後、転職してくる人も多い。

入職後、日常の仕事内容や関連する法律等について教育を受け、その後、実務を通して仕事を覚えていく。

環境保全やリサイクルを通した資源・環境保護などへの問題認識と安全手順など規程順守の精神のある人が望ましいといえる。また、産業廃棄物を積み込むため、車両と保管場所の間を行き来することもあり、一定の体力も必要である。

関連する資格

資格の詳細ページでは、受験資格・受験料などを試験の実施団体などの公式情報をもとに、出典と確認日つきでまとめています。講座の情報は準備中です。

関連団体

スキルが近い職業

スキル・知識の傾向が似ている職業です。必要なスキルの重なりが大きいほど、転職のときに経験を活かしやすいと考えられます。

出典厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「職業情報データベース 簡易版数値系ダウンロードデータ ver.7.00」スキル(2021年度、その職業に就いている人へのWebアンケート) / 厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「職業情報データベース 簡易版数値系ダウンロードデータ ver.7.00」知識(2023年度、その職業に就いている人へのWebアンケート)

計算スキル39項目・知識33項目の水準を、job tagの全職業の中での位置(標準化した値)に直し、職業ごとの全体の高さの差を除いてから傾向の近さ(コサイン類似度)をrokudakaが計算。このサイトに掲載している職業の中から近い順に5件。

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出典と注意

使っている統計について

賃金構造基本統計調査(e-Stat)
厚生労働省が毎年行う基幹統計(統計法で特に重要と定められた統計)です。 事業所が、働いている人ごとの給与を記入する調査で、職種・年齢・企業規模などの区分ごとの給与がわかる国の代表的な賃金統計です。 このサイトの数値の範囲は一般労働者(短時間労働者を除く)、企業規模10人以上です。
職業安定業務統計(一般職業紹介状況)(e-Stat)
厚生労働省が、全国のハローワークで受け付けた求人と求職の数を集計した業務統計です。 民間の求人サイトや人材紹介会社の求人は含みません。
国勢調査(e-Stat)
「国勢調査は、日本に住んでいるすべての人及び世帯を対象とする国の最も重要な統計調査で、国内の人口や世帯の実態を明らかにするため、5年ごとに行われます。」 (総務省統計局「令和2年国勢調査に関するQ&A」問1-1) 職業別の就業者数は、調査票の一部を抽出して集計した推計値です(抽出詳細集計)。 範囲は15歳以上の就業者(雇用者のほか、自営業主・家族従業者などを含む)です。
厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)(ダウンロードページ)
厚生労働省の職業情報サイトです。スキル・知識・タスクの数値は、独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)がその職業に就いている人へのアンケートで集めたものです。

データの対応関係

数字の見方

数字の計算方法や読み方は「統計の読み方」にまとめています。

独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)作成『職業情報データベース 簡易版数値系ダウンロードデータ ver.7.00』職業情報提供サイト(job tag)より2026年10月30日にダウンロード(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/download)、『職業情報データベース 解説系ダウンロードデータ ver.7.01』職業情報提供サイト(job tag)より2026年10月30日にダウンロード(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/download)を加工して作成