検査工(工業製品)
別名:金属製品検査工、金属プレス検査工、製缶検査工、鉄骨製作検査工、板金検査工、めっき検査工
製造工程における工業製品の外観、品質、機能等が規格どおりであるか等瑕疵(かし)の有無を様々な手法により検査、確認する。
サマリー
出典厚生労働省「賃金構造基本統計調査」2025年 一般労働者 職種 第1表「職種(小分類)、性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」 / 総務省統計局「国勢調査」2010〜2020年 2020年 抽出詳細集計「男女,従業上の地位,職業(小分類)別就業者数(15歳以上)」(それ以前は同じ区分で集計された時系列データ)
計算年収の目安 = きまって支給する現金給与額(月額) × 12 + 年間賞与その他特別給与額。いずれも統計の平均値からrokudakaが計算。
数字で見る検査工(工業製品)
- 年収の目安は460万円で、全職種の平均(546万円)より85万円低い水準です(「製品検査従事者(金属製品)」全体の数値)。
- 年齢別では、20~24歳の351万円から、最も高い45~49歳の529万円まで、約1.5倍になります(「製品検査従事者(金属製品)」全体の数値)。
- 女性の年収は男性の65%で、全職種(72%)より差が大きくなっています(「製品検査従事者(金属製品)」全体の数値)。
- 就業者数は2010年から+6%で、働く人全体(−3%)より伸びています(「金属製品検査従事者」全体の数値)。
- 働く人のうち女性は43%で、働く人全体(45%)と同じくらいです(「金属製品検査従事者」全体の数値)。
- 全職業の平均と比べて特に高いスキルは、「クオリティチェック」「計器監視」です。
出典厚生労働省「賃金構造基本統計調査」2025年 一般労働者 職種 第1表「職種(小分類)、性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」 / 総務省統計局「国勢調査」2010〜2020年 2020年 抽出詳細集計「男女,従業上の地位,職業(小分類)別就業者数(15歳以上)」(それ以前は同じ区分で集計された時系列データ) / 総務省統計局「国勢調査」2020年 抽出詳細集計「男女,従業上の地位,職業(小分類)別就業者数(15歳以上)」 / 総務省統計局「国勢調査」2020年 抽出詳細集計「男女,年齢(5歳階級),職業(小分類)別就業者数(15歳以上就業者)」 / 厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「職業情報データベース 簡易版数値系ダウンロードデータ ver.7.00」スキル(2021年度、その職業に就いている人へのWebアンケート)
計算全職種の平均は、統計に全職種の合計がないため、「不詳」を除く144職種の年収の目安(月額×12+年間賞与、2025年)を労働者数で重み付けしてrokudakaが計算(男女別も同じ方法)。差が3%未満は「ほぼ同じ」。年齢別は推計労働者数1,000人以上の年齢階級だけで比べた。働く人全体は国勢調査の「総数」(2020年)。増減率・女性の割合の差が5ポイント未満は「同じくらい」。年齢構成は、60歳以上・30歳未満の割合が全体より10ポイント以上多いときに記載。スキルは、全職業の平均との差が大きい順。
どんな仕事か
製造工程における中間生産物等や最終生産物(製品)の外観、品質、機能等が規格どおりであるか等瑕疵(かし)の有無を様々な手法により検査、確認する仕事である。
工業製品の品目は多岐に渡り、検査をする製品によりそれぞれ仕事内容は異なるが、まずは一般的な検査の種類や方法等について説明する。
生産工程に沿って、原材料・部品の受入検査、製造過程の工程内検査及び製品完成後の完成品検査などがある。
検査には、すべての製品を検査する全数検査(不良品が一つも許されない場合など)、サンプルを抜き取って検査をする抜取検査(計数抜取、計量抜取など)がある。これらを組み合わせ、自動検査装置での全数検査に加え、目視で抜取検査を行う場合もある。
生産ラインとの関係では、生産ラインに外観検査を組み込んだインライン検査及び生産ラインとは別に検査工程を設けるオフライン検査がある。インライン検査は、全数検査がしやすいがスピードが求められ、画像センサなどを用いた自動化とセットで行う。一方、オフライン検査は、精密な検査を実施しやすい反面、ラインからの運搬や計測などを手作業で行うケースが多く手間と時間を要する。
製品を目視や測定機器等を用いて品質、寸法、外観、強度、数量等が規格に合致しているかを検査するのが検査 の基本である。検査・測定結果のデータを入力する場合もある。
以下、主な検査について説明する。目視検査は官能検査(人間の五感による検査)の代表的なものである。不良品の有無の確認のための全数検査や外観検査(傷や変色の有無等外観に特化した確認)を目的として実施することが多い。目視のほか、例えばタイヤなどの製品について、触診によりバランス・凹凸・ゆがみの有無などを確認する方法や、目で確認できない製品の傷等を触診により調べる方法もある。ただし、これらはヒューマンエラーや判定基準にばらつきが生じる可能性がある。
完成した機械器具の動作や機能が仕様どおり正常に作動するかどうかを確認したり、耐久性能・強度等を確認する機能検査も重要なものである。その一つとして、モニター画面を使用し、機械等の動作状況を確認する検査(モニターチェック)がある。
検査に使用する測定機器には、一般的な測定機器と特殊な測定機器がある。特殊測定機器は、例えば、作動機構や高温室における精密測定・検査などの品質管理のための検査に使用される。これらの特殊な測定機器の操作には、専門的知識・技能が必要とされる。
一般的な測定機器には、ノギス、すきまゲージ、マイクロメーター、シリンダゲージ、光学的測定機器として投影機、二次元測定器、三次元測定器、画像寸法測定器などがある。社内で独自に作成された検治具を用いる場合もある。
細かな部品を扱う場合は顕微鏡、マイクロスコープ、拡大鏡、ルーペ等の機器を使用し、外見上の異常の有無だけでなく質的な分析も行う。小型化・薄型化した半導体パッケージ・コンデンサは、顕微鏡検査を行うのが一般的であるが、カメラを応用した画像センサ・画像処理システムを用いて外観の自動検査を行う例がある。また、ネジ、ナット、ボルト、歯車等金属製部品等の細かい線傷や小さな凹み・打痕、異物の混入等一般的な検査方法では発見が困難なものも、同様に画像センサ・画像処理システムを用いて、寸法測定と外観検査を同時に実施できる例がある。
なお、機械の検査で測定機器を使用する場合には、測定機器の信頼性の確保のための適正な管理と測定機器の構造や取扱要領に精通していることが必要である。
また、製品内部のヒビ・傷等の異常の有無について当該製品を破壊せずに確認するためには、超音波や放射線を用いた非破壊検査を行う。
検査対象が液体やペースト状のものの場合は、製品の成分の分析やデータ整理などの分析補助を検査として行う。
いずれの場合においても 一定のスピードの下での高度な測定精度が求められるので、必要以上の時間がかかったり、正確性に欠けたりすると生産性に影響する。
検査の対象となる工業製品の品目は多岐にわたるが、以下ではこのうち4分野(インキ・塗料の原料の検査、半導体等の検査、空調機器の検査、金属加工製品の検査)を例に具体的に述べる。
<金属加工製品の検査>
工作機械による金属加工とその後の検査を1人の検査工が続けて実施。製品の大きさは、20センチ~80センチと様々。全数検査。
(検査の種類)
・外観の目視:通常は目視検査であるが、異常があった場合には、拡大鏡でさらに検査する。
・寸法:オーダーメイドによる特殊な製品は、会社専用のノギスで、また大きな製品は専用のゲージで、寸法が規準内であるかを検査する。
(検査の流れ)
・1人の検査工が、1つの製品につき加工作業を5~30分程度行った後、5分程度で約20項目の検査項目を確認する。なお、同一製品のうち、最初に検査した製品、全体の製品数の一定割合ごとの時点で検査した製品、最後に検査した製品について全項目の検査結果を記録する。そのほか、規準外だった製品の数及びその理由については全て記録する。
<インキ・塗料の原料の検査>
インキ・塗料の原料(液体からペースト状までの流体物)の検査。抜取検査で数百キロの原料を生産する場合に、数百グラムのサンプル検査を行う。
(検査の種類)
・外観の目視:ガラスビーカーに注いで静止している状態で、異物の有無、他のサンプルと比べて違いがないか等を確認。異物がある場合、拡大鏡や顕微鏡を使用して判断する。
・粘度の確認:原料がシャバシャバかドロドロかの粘度を数値にして管理。原料を回転式粘度計という専門機械に挿入し、5分~10分回転させることにより、粘度が数値化される。サンプルごとに検査値を管理し、粘度の推移を確認。数値が規格内でも、数値の傾向が他のサンプルとずれている場合には異常と判断する場合もある。
・塗膜試験:専用試験紙等に、バーコーター(均一に塗ることができる専用の棒)で塗り、透明であるか、紙上ではじかれないできれいに塗れているか、乾燥後の状態が適切か否か等を確認する。
・原料のphや伝導度の確認:1日に1つか2つのサンプルについて測定する。
(検査の流れ)
・製品により原料の種類が異なるので細かな検査項目も異なる。オフラインで数人の検査工が製品ごとに分担して実施する。外観検査が先で、その後他の検査をすることが多い。
<エアコン、室外機、空気清浄機等の空調機器の検査>
出荷前の製品の低温や高温下での作動確認を行う前段階での最終検査。全数検査。
(検査の種類)
・外観の目視:製品にバリ、欠け、穴、へこみ等がないかを目視する。不具合の有無、デリケートな部品の先端等に対しては、マイクロスコープや拡大鏡を使用する。
・ノギス(寸法を測定するとPC上に自動的に数値表示)や検査治具(社内独自に作成)による寸法確認:部品が組みつけられるべき場所にはまっているか、当該製品の正しい部品か等について、寸法測定により確認する。
・すきまゲージによるすきまの幅の確認:製品の正しい場所に正しい幅のすきまが確保されているか否か、すきまに専用のゲージを入れて確認する。
・触診による確認:取れやすい部品が落ちずに取り付けられているかを触って確認する。
(検査の流れ)
・部品の入荷・受入れ検査から、製品の梱包・出荷まで、工場内でラインになっている。
・検査の部署には、生産ラインからベルトコンベア、又は手押し車で製品が運びこまれ、基本的に1人の検査工が製品1台をすべて検査する。検査時間は、1台につき15分~20分程度である。
・検査終了後、出荷前の製品の低温や高温下での作動確認を行う場所へ運搬する。
<半導体等の検査>
フッ素樹脂加工品(半導体)及び金属加工品の検査。全数検査か抜取検査かは製品の検査数によって異なる。
(検査の種類)
・寸法:ノギスや用途に合わせた専用の計測ゲージで測定できるものについては、これらを使用し、寸法が規準内であるかを確認する。計測結果については、PCにデータ入力する。形状が複雑な場合や小さいものなどは、二次元測定器(顕微鏡のようなもの)を使用して映像やデータ等に拡大して計測する。場合によっては、三次元測定器を使用することもある。
・外観の目視:傷や異物が付いていないか等、外観を目で確認する。判別が難しい場合には、顕微鏡やルーペの使用や、触診で確かめることもある。
(検査の流れ)
1人の検査工ごとに、オフラインで一通りの検査を30分程度で実施する。検査後に出荷となるので、包装業務も行う。検査に付随する改善業務を行っており、不良品が出た場合に、生産部門にヒアリングして不良品が出ないようにするためのフィードバックを行う。
よく使う道具・機材・情報技術
2021年度時点の情報job tagの解説はこの年度から更新されていません。現在とは異なる場合があります。
検査マニュアル、ノギス、すきまゲージ、マイクロメーター、シリンダゲージ、顕微鏡、マイクロスコープ、拡大鏡、ルーペ、特別な検査治具(社内独自作成)、カメラ、モニター画面、投影機、二次元測定器、三次元測定器、画像寸法法測定器、非破壊検査機器、特殊作業服、専用ブーツ、手袋
主なタスク
job tagの就業者調査で重要度が高いとされたもの。実施率は、そのタスクを行っていると答えた人の割合です。
| タスク | 実施率 |
|---|---|
| 目視や触診等により傷やゆがみの有無等の外観を検査する。 | 93% |
| ノギスやすきまゲージ各種ゲージ等の測定機器を使用して品質、寸法等が規格に合致しているかを検査する。 | 78% |
| 完成した機械器具の動作や機能が仕様どおりに正常に作動するかを検査する。 | 56% |
| 目視や触診等で確認できない微細な傷等の有無を顕微鏡、拡大鏡やマイクロスコープ等で検査する。 | 65% |
| 光学測定機器、二次元・三次元測定器などによる検査・測定結果のデータを入力して記録する。 | 44% |
| 生産部門等から検査の対象となる製品を受け取る。 | 91% |
| 原材料・部品の受入検査を行う。 | 72% |
| 画像センサ・画像処理システムにより寸法測定、外観検査を同時に行う。 | 44% |
出典厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「職業情報データベース 簡易版数値系ダウンロードデータ ver.7.00」タスク(2022年度、その職業に就いている人へのWebアンケート)
計算重要度の高い順に最大8件を表示。
労働条件の特徴
勤務先は全国に幅広く広がっている。勤務場所は製造工場内であることが多い。
労働条件は、勤務先の規定に従うが、正社員、契約社員、労働者派遣による就業など、就業先により雇用形態は様々である。労働時間や週休制度なども取扱商品や企業により異なる。工場によっては24時間稼働により、交代制となることもある。生産数の増加時や新製品の生産開始時、製造工程でトラブルの発生時、検査に長時間を要する製品を取扱う場合等に残業が発生する。
検査の作業自体は、工場内での座り仕事が多いが、目視検査の場合は立ち仕事である場合も多く、大きな製品等によっては検査者が移動しながら検査作業を行う。
医療機器や電子機器などの検査の場合はクリーンルーム内で特殊作業服、専用ブーツ、手袋を着用して検査することが多い。
就業者の男女比率や年齢構成も、取扱商品や検査手法により状況が異なるが、概して幅広い層が活躍している。
最近では、ヒューマンエラー排除とコスト削減のため、外観検査などの品質検査を高性能カメラやAIにより自動化する例も増えてきている。また、製品開発の変化が早く、市場に流通する製品の寿命が短くなっていることを背景に、製品を市場に出すまでの時間を早めるため、検査コストを下げる設計上の工夫がされるようになっていて、検査手法が大きく変化してきている。
いずれにせよ、これら製品検査の目的は、顧客に対して信頼性のある製品を提供することにあり、不適正な事象が生ずると大きな社会問題になるばかりか、貿易に係る国際的な問題に発展しかねないことから、今後とも検査を適切に実施することが重要となっている。
働く環境の特徴
job tag の就業者調査で、この職業の人が答えた「仕事の性質」です。全職業の平均と比べて、特に高い項目と低い項目を並べています。
全職業の平均より高い
全職業の平均より低い:電話での会話、電子メール、外部の顧客等との接触
勤務のスケジュール:規則的 74%、不規則 25%、季節的 2%
出典厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「職業情報データベース 簡易版数値系ダウンロードデータ ver.7.00」仕事の性質(2023年度、その職業に就いている人へのWebアンケート)
計算「仕事の性質」は回答の平均(値はおおむね1〜5の範囲)で、棒の縦線はjob tagの全職業(518職業)の平均。平均との差が0.3以上の項目を、差の大きい順に高いもの最大6つ・低いもの最大3つ。勤務のスケジュールは回答者の割合。
一般的な就業形態
この職業の一般的な就業形態として、job tag の就業者調査で選ばれた割合です。複数回答のため、合計は100%を超えます。回答した人の数が少ない職業もあるため、目安として見てください。
禄高(給与)
より広い職種の数値統計に「検査工(工業製品)」だけの区分がないため、「製品検査従事者(金属製品)」全体の数値を表示しています。
この年収は、会社などに雇われて働く人の給与です。事業主(開業している人など)の収入は含まず、会社の役員も原則として含みません。
出典厚生労働省「賃金構造基本統計調査で使用されている主な用語の説明」 / 総務省統計局「国勢調査」2020年 抽出詳細集計「男女,従業上の地位,職業(小分類)別就業者数(15歳以上)」
計算割合は国勢調査の従業上の地位別の就業者数からrokudakaが計算。
精度の目安標準誤差率 1.58%(統計の全職種の中央値は2.04%)
標準誤差率は、調査の対象に選ばれた事業所によって平均がどのくらいぶれるかの目安です。小さいほど数字が安定しています。
出典厚生労働省「賃金構造基本統計調査」2025年 標準誤差率 誤差率表4「職種(小分類)別所定内給与額及び所定内給与額の標準誤差率(役職者を含む)」
計算誤差率は所定内給与額(残業代・賞与を除く月額、男女計)に対する統計の公表値。中央値は全職種の誤差率からrokudakaが計算。
出典厚生労働省「賃金構造基本統計調査」2025年 一般労働者 職種 第1表「職種(小分類)、性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」 / 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」2025年 一般労働者 職種 第5表「職種(小分類)、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」
計算順位は、統計の全144職種(「不詳」を除く)を年収の目安で並べてrokudakaが計算。
年収の推移
| 2023年 | 2024年 | 2025年 |
|---|---|---|
| 428万円 | 427万円 | 460万円 |
出典厚生労働省「賃金構造基本統計調査」2023〜2025年 一般労働者 職種 第1表「職種(小分類)、性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」
計算各年の年収の目安(月額 × 12 + 年間賞与)。企業規模10人以上、男女計。
年齢別の年収
白抜きの点と破線は、推計労働者数が1,000人未満の区分です。 人数が少なく平均がぶれやすいため、参考値として見てください。 薄い棒(右の目盛り)は、賃金の統計の推計労働者数です。企業規模10人以上の会社などに雇われて働く人の数で、自営業の人や小さな会社で働く人を含まないため、下の「年齢別の就業者数」(国勢調査)とは対象が違います。
出典厚生労働省「賃金構造基本統計調査」2025年 一般労働者 職種 第5表「職種(小分類)、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」
計算年齢階級ごとの年収の目安(月額 × 12 + 年間賞与)と推計労働者数。企業規模10人以上、男女計。
男女別
| 男 | 531万円 |
|---|---|
| 女 | 347万円 |
女性の年収は男性の65%です。年齢構成や勤続年数の違いも含んだ差です。
企業規模別
| 1,000人以上 | 606万円 |
|---|---|
| 100〜999人 | 464万円 |
| 10〜99人 | 382万円 |
企業規模による差は最大224万円です。
出典厚生労働省「賃金構造基本統計調査」2025年 一般労働者 職種 第1表「職種(小分類)、性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」
計算男女別は企業規模10人以上の計、企業規模別は男女計。いずれも年収の目安(月額 × 12 + 年間賞与)。
需要と将来性
この職業に対応する求人倍率の区分がないため、表示していません。
就業者数の推移
より広い職種の数値就業者数は「金属製品検査従事者」全体の数値です。
2020年の就業者数は85,860人です(うち女性43%)。2010年と比べると+6%増えています。
国勢調査は5年ごとの調査です。会社員だけでなく、自営業や家族で営む仕事の人も含みます。 そのため、給与の統計(企業規模10人以上の会社などで働く人)とは対象が違います。
出典総務省統計局「国勢調査」2010〜2020年 2020年 抽出詳細集計「男女,従業上の地位,職業(小分類)別就業者数(15歳以上)」(それ以前は同じ区分で集計された時系列データ)
計算調査票の一部を抽出して集計した推計値(10人単位)。増減率は2010年と2020年の値からrokudakaが計算。
年齢別の就業者数(2020年)
「金属製品検査従事者」全体の数値です。5歳ごとの年齢層では、45~49歳がいちばん多くなっています(70歳以上はまとめているため除く)。30歳未満は15%で、働く人全体(15%)と同じくらいです。60歳以上は15%で、働く人全体(24%)より少なくなっています。
国勢調査の就業者数で、雇われて働く人のほか、自営業や家族で営む仕事の人も含みます。70歳以上はまとめています。
出典総務省統計局「国勢調査」2020年 抽出詳細集計「男女,年齢(5歳階級),職業(小分類)別就業者数(15歳以上就業者)」 / 総務省統計局「国勢調査」2010〜2020年 2020年 抽出詳細集計「男女,従業上の地位,職業(小分類)別就業者数(15歳以上)」(それ以前は同じ区分で集計された時系列データ)
計算年齢(5歳階級)の就業者数を、賃金の統計の年齢階級に合わせて「〜19歳」から「70歳〜」にまとめた。割合は5歳階級の合計に対する割合でrokudakaが計算。働く人全体は国勢調査の「総数」で、差が5ポイント未満は「同じくらい」。
働き方の内訳(2020年)
| 雇われて働く人(正社員・派遣・パートなど) | 97% | 82,940人 |
|---|---|---|
| 会社などの役員 | 1% | 1,140人 |
| 事業主(人を雇っている) | 1%未満 | 60人 |
| 事業主(一人で)(開業・フリーランスなど) | 1%未満 | 270人 |
| 家族従業者・内職など | 1% | 830人 |
| 不詳 | 1% | 620人 |
出典総務省統計局「国勢調査」2020年 抽出詳細集計「男女,従業上の地位,職業(小分類)別就業者数(15歳以上)」
計算割合は従業上の地位別の就業者数を総数で割ってrokudakaが計算。「家族従業者・内職など」は家族従業者と家庭内職者の合計。
必要なスキル・知識
全職業の平均と比べて特に求められるスキルは、クオリティチェック、計器監視、操作と制御です。 知識では生産・加工、機械、工学が特徴的です。
スキル(全職業の平均との差が大きい8項目)
知識(全職業の平均との差が大きい8項目)
水準はスキルが0〜7程度、知識が0〜5程度で、数字が大きいほどその仕事で高いレベルが求められることを表します。
出典厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「職業情報データベース 簡易版数値系ダウンロードデータ ver.7.00」スキル(2021年度、その職業に就いている人へのWebアンケート) / 厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「職業情報データベース 簡易版数値系ダウンロードデータ ver.7.00」知識(2023年度、その職業に就いている人へのWebアンケート)
計算「全職業の平均」は、job tagで数値のある全職業(最大518職業)の単純平均をrokudakaが計算。表示する8項目は、この職業の値と全職業の平均との差が大きい順。
なり方・学び方
入職に当たって、特に学歴は問われないのが一般的である。資格や職務経験は、検査対象となる製品により検査の種類が異なり、初心者でも可能なものから、特定の資格所有が望ましいもの、ある程度の経験年数が必要なものまで千差万別である。
特別な資格を有さなくとも就業可能なものも多く、特に最近では、測定機器の発達により、経験の少ない人でも高精度の検査が可能となってきている。ただし、高度な検査や専門性が必要とされる検査は、測定の基礎や製品加工に関する知識を身に付けていることが入職に当たって有利であり、大学工学部系や工業高校の機械学科系卒業者が比較的多いようである。このような場合でも、入職後すぐに検査工になることはなく、製造部門からの社内異動を経て就くことが多い。
製品ごとに検査手順、検査項目は定まっているが、検査効率にも留意しなければならないので、経験により重点的に時間をかける項目が判断できるようになるなどのノウハウの蓄積が必要である。キャリア展開として、難易度が低い検査の担当から経験により難易度の高い検査の担当となる。一定程度の経験年数を積んだ後、主任やその後課長代理等に昇格し、さらに管理者や監督者などの管理・指導的立場の役職に就くこともある。
各種測定機器を用いて機械部品の検査を行う職種については、厚生労働省の技能検定である「機械検査技能士」 の資格を有していると入職に当たって有利である。非破壊検査を行う場合は、関連資格として一般社団法人日本非破壊検査協会が実施している「非破壊試験技術者」、「非破壊検査総合管理技術者」などがある。その他関連資格として一般財団法人日本規格協会等が主催し、一般社団法人日本品質管理学会が認定している「品質管理(QC)検定」などがある。
検査の仕事の質を高めるために取扱製品に関係する知識を広めることも重要であり、検査対象によっては電気・電子、機械、化学等の知識があることが検査業務の質の向上に繋がる。さらに最近では、検査数値の管理に重点が置かれ、統計的な数値管理の知識も必要となる場合がある。
検査の仕事は、定められた細かな作業、同一過程を繰り返す過程で正確性を必要とする作業となるので、判別能力や集中力が継続でき、同じ過程の作業を毎日飽きずに黙々とこなすことに適応できる資質や、納期が重要であることから効率的な手順で段取りよく作業でき多角的に解決策を提案できることが求められる。
また、立ち仕事や特定の姿勢での作業もあり、一定程度の体力も必要である。なお、目視検査の場合は、一定の視力が必要とされることがある。製品によっては、触覚や聴覚を用いる検査もある。
工場内で生産部門の他の担当者との調整・協調、トラブル時に上司等に報告・相談する等の情報伝達を行うことも多く、コミュニケーション能力が重要である。
就業を長く続けるには、ものづくりに関心があることが大切であり、機械・器具を操作することに親しみが持てることが望まれる。また、製品の品質を保持し顧客に対する信用に関わる仕事であるため、責任感があり信頼を得られる人柄が求められる。
関連する資格
資格の詳細ページでは、受験資格・受験料などを試験の実施団体などの公式情報をもとに、出典と確認日つきでまとめています。講座の情報は準備中です。
関連団体
スキルが近い職業
スキル・知識の傾向が似ている職業です。必要なスキルの重なりが大きいほど、転職のときに経験を活かしやすいと考えられます。
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出典厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「職業情報データベース 簡易版数値系ダウンロードデータ ver.7.00」スキル(2021年度、その職業に就いている人へのWebアンケート) / 厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「職業情報データベース 簡易版数値系ダウンロードデータ ver.7.00」知識(2023年度、その職業に就いている人へのWebアンケート)
計算スキル39項目・知識33項目の水準を、job tagの全職業の中での位置(標準化した値)に直し、職業ごとの全体の高さの差を除いてから傾向の近さ(コサイン類似度)をrokudakaが計算。このサイトに掲載している職業の中から近い順に5件。
出典と注意
- 職業情報提供サイト(job tag)「仕事内容、タスク、スキル・知識、関連資格」数値系 ver.7.00・解説系 ver.7.01
- 賃金構造基本統計調査「一般労働者 職種 第1表・第5表(e-Stat)」2025年(推移は2023〜2025年)
- 国勢調査「職業(小分類)別就業者数(e-Stat)」2020年(推移は2010〜2020年)
使っている統計について
- 賃金構造基本統計調査(e-Stat)
- 厚生労働省が毎年行う基幹統計(統計法で特に重要と定められた統計)です。 事業所が、働いている人ごとの給与を記入する調査で、職種・年齢・企業規模などの区分ごとの給与がわかる国の代表的な賃金統計です。 このサイトの数値の範囲は一般労働者(短時間労働者を除く)、企業規模10人以上です。
- 職業安定業務統計(一般職業紹介状況)(e-Stat)
- 厚生労働省が、全国のハローワークで受け付けた求人と求職の数を集計した業務統計です。 民間の求人サイトや人材紹介会社の求人は含みません。
- 国勢調査(e-Stat)
- 「国勢調査は、日本に住んでいるすべての人及び世帯を対象とする国の最も重要な統計調査で、国内の人口や世帯の実態を明らかにするため、5年ごとに行われます。」 (総務省統計局「令和2年国勢調査に関するQ&A」問1-1) 職業別の就業者数は、調査票の一部を抽出して集計した推計値です(抽出詳細集計)。 範囲は15歳以上の就業者(雇用者のほか、自営業主・家族従業者などを含む)です。
- 厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)(ダウンロードページ)
- 厚生労働省の職業情報サイトです。スキル・知識・タスクの数値は、独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)がその職業に就いている人へのアンケートで集めたものです。
データの対応関係
- 賃金:「製品検査従事者(金属製品)」の数値(より広い職種)
- 求人倍率:対応する区分なし
- 就業者数:「金属製品検査従事者」の数値(より広い職種)
- 年収は、統計の「製品検査従事者(金属製品)」の数値です。就業者数は、統計の「金属製品検査従事者」の数値です。求人倍率は、対応する区分を決められないため表示していません。
数字の見方
- 年収の目安:きまって支給する現金給与額 × 12 + 年間賞与その他特別給与額(いずれも平均。一般労働者、企業規模10人以上)。平均値なので、一部の高い人に引っ張られて実感より高く出ることがあります。
- 給与の対象は労働基準法第9条の労働者(雇われて働く人)。事業主は含まず、役員も原則含まない。パート・アルバイトなどの短時間労働者は含みません。
- 月々の給与は、調査した年の6月分の給与です。基本給のほか残業代・通勤手当・家族手当などを含み、税金・社会保険料を差し引く前の額です。
- 賞与は、調査した年の前年1年間(原則1月〜12月)に支払われた額です。
- 用語の定義は厚生労働省の用語の説明と調査の概要によります。
数字の計算方法や読み方は「統計の読み方」にまとめています。
独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)作成『職業情報データベース 簡易版数値系ダウンロードデータ ver.7.00』職業情報提供サイト(job tag)より2026年10月30日にダウンロード(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/download)、『職業情報データベース 解説系ダウンロードデータ ver.7.01』職業情報提供サイト(job tag)より2026年10月30日にダウンロード(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/download)を加工して作成
年収の目安は460万円です (月々の給与31.5万円 × 12か月 + 賞与など82万円)。統計の全144職種の中で85番目に高い水準です。
平均年齢は44.0歳、平均勤続年数は13.5年です。年齢別では45~49歳が最も高く、529万円です。