医療用画像機器組立

別名:医療用電子機器組立工、X 線応用装置組立工、超音波画像診断装置組立工、レーザー応用加工機器組立工、医療用画像機器組立工

診断用X線装置、X線CT装置、磁気共鳴画像診断装置(MRI)、超音波画像診断装置などの医療用画像機器を組み立て、試験・調整する。

タグの基準(job tag の就業者調査から、全職業の上位・下位20%などでrokudakaが判定)

サマリー

年収の目安
446万円
2025年・平均より広い職種の数値
有効求人倍率
—
データなし対応する統計なし
就業者数
485,760人
2020年より広い職種の数値

出典厚生労働省「賃金構造基本統計調査」2025年 一般労働者 職種 第1表「職種(小分類)、性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」 / 総務省統計局「国勢調査」2010〜2020年 2020年 抽出詳細集計「男女,従業上の地位,職業(小分類)別就業者数(15歳以上)」(それ以前は同じ区分で集計された時系列データ)

計算年収の目安 = きまって支給する現金給与額(月額) × 12 + 年間賞与その他特別給与額。いずれも統計の平均値からrokudakaが計算。

数字で見る医療用画像機器組立

出典厚生労働省「賃金構造基本統計調査」2025年 一般労働者 職種 第1表「職種(小分類)、性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」 / 総務省統計局「国勢調査」2010〜2020年 2020年 抽出詳細集計「男女,従業上の地位,職業(小分類)別就業者数(15歳以上)」(それ以前は同じ区分で集計された時系列データ) / 総務省統計局「国勢調査」2020年 抽出詳細集計「男女,従業上の地位,職業(小分類)別就業者数(15歳以上)」 / 総務省統計局「国勢調査」2020年 抽出詳細集計「男女,年齢(5歳階級),職業(小分類)別就業者数(15歳以上就業者)」

計算全職種の平均は、統計に全職種の合計がないため、「不詳」を除く144職種の年収の目安(月額×12+年間賞与、2025年)を労働者数で重み付けしてrokudakaが計算(男女別も同じ方法)。差が3%未満は「ほぼ同じ」。年齢別は推計労働者数1,000人以上の年齢階級だけで比べた。働く人全体は国勢調査の「総数」(2020年)。増減率・女性の割合の差が5ポイント未満は「同じくらい」。年齢構成は、60歳以上・30歳未満の割合が全体より10ポイント以上多いときに記載。

どんな仕事か

診断用X線装置、X線CT装置、診断用核医学装置、磁気共鳴画像診断装置(MRI)、超音波画像診断装置、粒子線治療装置などの医療用画像機器を組み立て、試験・調整する。

具体的には、部品組立、部分組立、ユニット組立、総合組立、試験・調整、検査、据付作業、アフターサービスなどを行う。

X線装置の場合は、数多くのユニットや部品から構成されており、工程は多岐にわたる。

主要ユニットである高圧発生器は鉄心とコイル及び整流器からなる。鉄心は硅素鋼板を巻きつけて接着し、それを機械加工したものに1次コイルと2次コイル及び整流器を組み立てて鉄製容器に収め、絶縁油を充填して完成させる。制御器は高圧発生器に電源を供給するもので、計器類やスイッチ、切替機、タイマーなどを組み立てて配線する。作業には各種治工具を使用する。

X線管装置の組立作業では、構成部分である陰極、陽極、陽極回転機構、ガラス管などを組み立ててシールし、排気する。このX線管を容器に収め絶縁油を充填した後、高電圧を加えて安定動作の確認を行う。

透視撮影台の組立作業は、重量物組立であるためクレーン操作や玉掛けの技能が必要になる。

X線TVカメラの組立は、ニッパやペンチ、ドライバー、はんだごてなどを用いて精密な組立と配線を行い、その後に試験をする。

ユニットの組立が完成すると、最後に各構成ユニットを組み合わせる総合組立及び総合試験調整を行って、製品を完成させる。

よく使う道具・機材・情報技術

2019年度時点の情報job tagの解説はこの年度から更新されていません。現在とは異なる場合があります。

治工具、クレーン、ニッパ、ペンチ、ドライバー、はんだごて

主なタスク

job tagの就業者調査で重要度が高いとされたもの。実施率は、そのタスクを行っていると答えた人の割合です。

タスク実施率
構成ユニットを組み合わせる総合組立および総合試験調整をする。78%
動作確認で不備が見つかった場合には必要に応じて再度組み立て直す。87%
組立てたユニットの動作確認をする。83%
組立中は対人事故や破損事故等が起こらないよう安全確保に努める。96%
組立中に見つかった部品の不具合などを納品元に連絡する。87%
正しく動作するよう、出荷・納品の前に最終調整を行う。91%
定められた手順に沿って機器を組み立てる。91%
発生したトラブルを報告・共有する。96%

労働条件の特徴

勤務先は医療用画像装置製造メーカーである。

賃金、労働時間等労働条件は勤務先の規定による。正社員が多く月給制が一般的である。

製造する装置の安全性と信頼性を保つため、清潔で整理整頓が行き届いた職場環境となっている。

医療用画像機器の製造は、電機・電子メーカー、計測器メーカーを母体とする企業が主力だが、最近では、画像技術のデジタル化に伴い、コンピュータメーカーやフィルムメーカーなども参入し、業態が多角化している。

日本の画像医療システムの精度・品質等の技術水準は国際競争力を持っており、グローバルな事業を展開している。今後も診断・治療技術の発展や周辺部品の機能向上によって、新機能製品・改良製品が生まれると予想され、安定した需要が見込まれている。

働く環境の特徴

job tag の就業者調査で、この職業の人が答えた「仕事の性質」です。全職業の平均と比べて、特に高い項目と低い項目を並べています。

全職業の平均より高い

全職業の平均より低い:屋外作業、空調のきいていない屋内作業、外部の顧客等との接触

勤務のスケジュール:規則的 67%、不規則 31%、季節的 2%

出典厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「職業情報データベース 簡易版数値系ダウンロードデータ ver.7.00」仕事の性質(2023年度、その職業に就いている人へのWebアンケート)

計算「仕事の性質」は回答の平均(値はおおむね1〜5の範囲)で、棒の縦線はjob tagの全職業(518職業)の平均。平均との差が0.3以上の項目を、差の大きい順に高いもの最大6つ・低いもの最大3つ。勤務のスケジュールは回答者の割合。

一般的な就業形態

この職業の一般的な就業形態として、job tag の就業者調査で選ばれた割合です。複数回答のため、合計は100%を超えます。回答した人の数が少ない職業もあるため、目安として見てください。

禄高(給与)

より広い職種の数値統計に「医療用画像機器組立」だけの区分がないため、「電気機械器具組立従事者」全体の数値を表示しています。

この年収は、会社などに雇われて働く人の給与です。事業主(開業している人など)の収入は含まず、会社の役員も原則として含みません。

精度の目安標準誤差率 1.21%(統計の全職種の中央値は2.04%)

標準誤差率は、調査の対象に選ばれた事業所によって平均がどのくらいぶれるかの目安です。小さいほど数字が安定しています。

出典厚生労働省「賃金構造基本統計調査」2025年 標準誤差率 誤差率表4「職種(小分類)別所定内給与額及び所定内給与額の標準誤差率(役職者を含む)」

計算誤差率は所定内給与額(残業代・賞与を除く月額、男女計)に対する統計の公表値。中央値は全職種の誤差率からrokudakaが計算。

年収の目安は446万円です (月々の給与30.5万円 × 12か月 + 賞与など80万円)。統計の全144職種の中で99番目に高い水準です。

平均年齢は44.1歳、平均勤続年数は14.0年です。年齢別では55~59歳が最も高く、500万円です。

年収の推移

2023年2024年2025年
414万円429万円446万円

年齢別の年収

白抜きの点と破線は、推計労働者数が1,000人未満の区分です。 人数が少なく平均がぶれやすいため、参考値として見てください。 薄い棒(右の目盛り)は、賃金の統計の推計労働者数です。企業規模10人以上の会社などに雇われて働く人の数で、自営業の人や小さな会社で働く人を含まないため、下の「年齢別の就業者数」(国勢調査)とは対象が違います。

男女別

男501万円
女334万円

女性の年収は男性の67%です。年齢構成や勤続年数の違いも含んだ差です。

企業規模別

1,000人以上549万円
100〜999人421万円
10〜99人382万円

企業規模による差は最大167万円です。

需要と将来性

この職業に対応する求人倍率の区分がないため、表示していません。

就業者数の推移

より広い職種の数値就業者数は「電気機械器具組立従事者」全体の数値です。

2020年の就業者数は485,760人です(うち女性34%)。2010年と比べると-20%減っています。

国勢調査は5年ごとの調査です。会社員だけでなく、自営業や家族で営む仕事の人も含みます。 そのため、給与の統計(企業規模10人以上の会社などで働く人)とは対象が違います。

年齢別の就業者数(2020年)

「電気機械器具組立従事者」全体の数値です。5歳ごとの年齢層では、45~49歳がいちばん多くなっています(70歳以上はまとめているため除く)。30歳未満は18%で、働く人全体(15%)と同じくらいです。60歳以上は11%で、働く人全体(24%)より少なくなっています。

国勢調査の就業者数で、雇われて働く人のほか、自営業や家族で営む仕事の人も含みます。70歳以上はまとめています。

出典総務省統計局「国勢調査」2020年 抽出詳細集計「男女,年齢(5歳階級),職業(小分類)別就業者数(15歳以上就業者)」 / 総務省統計局「国勢調査」2010〜2020年 2020年 抽出詳細集計「男女,従業上の地位,職業(小分類)別就業者数(15歳以上)」(それ以前は同じ区分で集計された時系列データ)

計算年齢(5歳階級)の就業者数を、賃金の統計の年齢階級に合わせて「〜19歳」から「70歳〜」にまとめた。割合は5歳階級の合計に対する割合でrokudakaが計算。働く人全体は国勢調査の「総数」で、差が5ポイント未満は「同じくらい」。

働き方の内訳(2020年)

雇われて働く人(正社員・派遣・パートなど)94%458,780人
会社などの役員2%8,090人
事業主(人を雇っている)1%未満1,480人
事業主(一人で)(開業・フリーランスなど)1%5,170人
家族従業者・内職など2%8,540人
不詳1%3,710人

出典総務省統計局「国勢調査」2020年 抽出詳細集計「男女,従業上の地位,職業(小分類)別就業者数(15歳以上)」

計算割合は従業上の地位別の就業者数を総数で割ってrokudakaが計算。「家族従業者・内職など」は家族従業者と家庭内職者の合計。

必要なスキル・知識

全職業の平均と比べて特に求められるスキルは、です。 知識では生産・加工、機械、工学が特徴的です。

スキル(全職業の平均との差が大きい8項目)

知識(全職業の平均との差が大きい8項目)

水準はスキルが0〜7程度、知識が0〜5程度で、数字が大きいほどその仕事で高いレベルが求められることを表します。

なり方・学び方

入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、工業高校や電気・電子・機械・情報などの専門学校、大学等を卒業して入職する人が多い。多くの企業では、計画的に新規学卒者を採用している。一般に募集は学校やハローワークを通じて行われる。中途採用も行われ、募集はハローワークのほか、求人広告なども使われている。

医療機器の中でも放射線を取り扱う職場では、国家資格の「エックス線作業主任者」や「第2種放射線取扱主任者」が必要となるが、入職後に社内教育を経て受験機会を得るのが一般的である。これらの資格を取得すると、医療現場での据付けやメンテナンスの分野での仕事も可能となる。

入職後に職場ごとに研修等が行われるが、医療機器には超音波装置のような携帯・移動型機器から磁気共鳴画像診断装置や粒子線治療装置のような大型機器に至るまで多様な機種があり、組立作業も簡単な作業から高度な技能・技術を要するものまで幅広くある。工学系の基礎知識の他、各種の医療機器に関連する規格(国際、日本、業界)の知識も必要となる。

関連する資格

資格の詳細ページでは、受験資格・受験料などを試験の実施団体などの公式情報をもとに、出典と確認日つきでまとめています。講座の情報は準備中です。

関連団体

医療用画像機器組立と、ほかの職業をくらべる →

出典と注意

使っている統計について

賃金構造基本統計調査(e-Stat)
厚生労働省が毎年行う基幹統計(統計法で特に重要と定められた統計)です。 事業所が、働いている人ごとの給与を記入する調査で、職種・年齢・企業規模などの区分ごとの給与がわかる国の代表的な賃金統計です。 このサイトの数値の範囲は一般労働者(短時間労働者を除く)、企業規模10人以上です。
職業安定業務統計(一般職業紹介状況)(e-Stat)
厚生労働省が、全国のハローワークで受け付けた求人と求職の数を集計した業務統計です。 民間の求人サイトや人材紹介会社の求人は含みません。
国勢調査(e-Stat)
「国勢調査は、日本に住んでいるすべての人及び世帯を対象とする国の最も重要な統計調査で、国内の人口や世帯の実態を明らかにするため、5年ごとに行われます。」 (総務省統計局「令和2年国勢調査に関するQ&A」問1-1) 職業別の就業者数は、調査票の一部を抽出して集計した推計値です(抽出詳細集計)。 範囲は15歳以上の就業者(雇用者のほか、自営業主・家族従業者などを含む)です。
厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)(ダウンロードページ)
厚生労働省の職業情報サイトです。スキル・知識・タスクの数値は、独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)がその職業に就いている人へのアンケートで集めたものです。

データの対応関係

数字の見方

数字の計算方法や読み方は「統計の読み方」にまとめています。

独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)作成『職業情報データベース 簡易版数値系ダウンロードデータ ver.7.00』職業情報提供サイト(job tag)より2026年10月30日にダウンロード(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/download)、『職業情報データベース 解説系ダウンロードデータ ver.7.01』職業情報提供サイト(job tag)より2026年10月30日にダウンロード(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/download)を加工して作成